魔のプラグスーツ: みーな / Evil PlugSuit: Mina

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身長 316m (200倍体) の巨人になって街へやってきたみーなたん。

しかし、この街は「ほんもの」ではない。
仮想空間に作られた、無人の街。

巨大娘でありながら、みーなは満足にコビトも潰すことも、ビルも壊すことすらできない。
物理的には容易いことなのだが…、
彼女の人一倍強い「可哀想」「怖い」「痛そう」「怒られそう」という感情、
それが強固な「ためらいの壁」を作っているのだ。

ならば!
まずは誰にも迷惑をかけない仮想空間で、破壊と蹂躙の訓練だけでもしようではないか!
そこでやってきたのが、ここなのだ。

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大破壊には、何をおいても迫力が必要となる。
既に 300m オーバーというみーなたんの身長は十分と言える。
しかし、彼女の如何にも華奢な体は、その巨体の視覚的精神的効果を半減させてしまう。

そこで…

ぼるんっ!

みーなたんの胸がボンッ! と膨らんだ!
同時におしりとふともももボリュームを増し、瞬時にダイナマイトバディが出来上がる。

「こちらの操作」で、自由にみーなたんのボディを弄ることができる。
何よりも仮想空間の便利さはこういう所にある。

瞬時に約 120cm 相当の爆乳に変身させられてしまった、みーなたん。
恥ずかしがって滅多に自発的にはやらないが、
彼女も多くの巨大娘のように、自分の「おっぱいサイズ」を変えられる。

しかし、いつもは数十秒をかけてズズズズ…とゆっくり巨乳化するのに、
今日は自分の意思の外から、手荒にカラダをいじられて…、
彼女主観で両側 6kg にもなる巨大なおっぱいが、一瞬にして胸にぶら下がったのだ!

その重さに、思わずよろめいてしまうが、何とか倒れずに踏み留まる。
数万トンの重量を込めて地上を踏みにじったローファーは、
舗装をめくり上げ、地割れを押し広げてしまったが…。

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カラダの準備が整ったら、次はいよいよ、コスチューム!
みーなたんを「お約束」の眩い光に包み、その中でプラグスーツにチェンジさせる。

うお!
自分で設定しておいてナニだが、これは…ケバい!
いくら「ピンク」が彼女のシンボルカラーだと言っても…、こいつぁ…。

…300m のショッキングピンクの巨塔のようになって、呆然とそびえる、みーなたん。
さっきから、突然突然の出来事の連続ということも重なって、
自分のスーツを直視することすらできず、所在なげに目を泳がせる。

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「うふふ、さあ、これでみーなたんは無敵の巨大破壊兵器になったんだよ。
さ、地響きを立てながら、歩いてみてくれるかな?」

小さく小さくコクリと頷いたみーなたんは、
見るからにぎこちない動きで、ゆっくりと歩み始める。

事前にキツく言われた通り、歩幅を変えることなく、
踏み出す先にビルがあろうが、構わず踏み潰しながら…。
僅かなためらいが残っているのが、足の微妙な動きで分かる。
まあ、いい、それくらいは許してあげよう。

しかし、確実にみーなたんの足はビルを捕らえ、ちっぽけなビルを粉砕していた。

ずずん…
ずずん…

グシャッ!
バキバキバキ…!


味わったことのない破壊の感触。
ド迫力の自分のボディと、コスチューム。
みーなたんは次第に興奮し、のぼせたような表情に変わって行った。

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「さあ、次は、よつんばいになってみようか?」

前屈みになると、爆乳がより重々しさを増して、ずっしりとしたボリュームを主張する。
爆乳化に合わせて多少強化されたとはいえ、やはり華奢な線が残るみーなたんは、
前のめりに、よろめくようにビル街の中に胸から突っ込んでしまった。

がくっ…
バキッ!…ボリボリバキバキ…ズズゥゥゥンッ!!


街一番の大通り。

しかし、巨大過ぎる今のみーなたんにとっては、
それすらも、両側に立ち並んだ高層ビルの間をスレスレ通れるぐらいの幅でしかない。

普段のスレンダーな体なら楽々だったのに…。
胸だけでなく、おしりやふとももまでムッチリとしてしまった、この慣れないボディでは、
あっちこっちがビルを擦ってしまい、嫌な音を立てながら小破壊を引き起こしてしまう。

外壁を崩してしまう程度なら、まだ良い方であった。
みーなたんの一挙一動で「ゆっさゆっさ」と揺れる巨大なおっぱいは、ビルにとっては危険過ぎる凶器だった。
揺れながら激突したり、うっかり上から巨重をかけてしまったり、
その度に、十数階建ての中層オフィスビルまでもが、一つまた一つと粉砕されてしまう。

どすぅっ!
「あっ…! だ、だめぇぇっ!」
…メキメキガラガラガラ!


壊してしまってから慌てて爆乳に手を添え、暴れ廻るそれを押さえようとするが、時、既に遅し。

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「うふふ、200 倍のゴージャスボディは、かなり扱いにくいみたいだね?」

離れた所から余裕の見物を決め込むこちらを見つけ、
緊張で上がった息を抑えながら、コクコクと頷くみーなたん。

「じゃあ、ちょっと早めだけど、もう『超巨大化』してもらおうかな?」

「ええっ?!」

思いがけない言葉に驚いているその瞬間には、
もう、みーなたんのカラダは更なる巨大化を始めていた…。

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凄まじい地鳴りのような重低音を響かせながら、目が回りそうな速度で巨大化させられていく、みーなたん。
人間たちの街は、既に遙か視界の下方に置き去りにされて…。
ついに、身長 3km、体重 3 億トンの超巨人となって仮想都市に君臨する。

街は、軽く開いた足元に殆ど収まるほどの大きさになっている。
玩具とか、模型とか、ミニチュアとか…、そんな言葉は既に相応しくないほど、小さい。
まるで航空写真のような世界。
巨人の目線には慣れているみーなたんでさえも、目が眩むようて高さ。
それなのに、自分の足は「地について」いるという不思議さ。

「あああ…」

うわずった声が、大音響となって街にこだまする。

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「じゃあ、まずは、みーなたんの『巨大さ』を見せつけてもらおうかな。」

ワクワクする声を抑えながら、命令を飛ばす。

「み、見せつける…? ど、どうすればいい、んでしょうか?」
「そうだねぇ…。街を跨いで見下ろしてもらおうかな。」
「だ、だめです。街が大き過ぎて跨げません…!」
「うふふ、何言ってるの? 何処でも適当な所を潰せばいいんだよ。みーなたんは『巨人』なんだから。」

容赦しない。
みーなたんは、それでも上空から必死に街の中で一番建物の少なそうな場所を探し、
そこにできるだけゆっくりと膝を下ろそうとする。

ッッッズゥゥゥン!!!

彼女の配慮など、蟻の巣よりも小さな街に対しては殆ど無意味だった。
凄まじい大音響と大地震を引き起こし、いくつものビルを脚の下で粉砕しながら、
街を跨いでそそり立つ、立て膝のみーなたん。

「うほほほ…! おっきい! 絶望的なまでにおっきいよ!」
「ううう…、そんなぁ…。」
「でも、まだまだだね。」
「股間にプラグスーツを食い込ませながら…ゆっくりと動かして、さらに巨大さを見せつけてやるんだ!」
「はう…恥ずかしいです…。」

ミシミシと不気味な音を立て、メートル単位の厚みのプラグスーツがきしむ。
高層ビルより遥か上空を、ピンク色の膨らみが動いていく。
どんなビルよりも大きなそれは、あざ笑うかのように…。
少しでも触れれば、簡単に突き崩してしまえることは明らかだった。

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「さあ、そのまま街の上に座って全て押しつぶしてしまうんだ!」
「………」
「ほら! 早く!」

それでも、みーなたんは精一杯の抵抗なのか、じれったいほどゆっくりと巨大なお尻を落としていった。
高層ビルのてっぺんスレスレの高さで、さらに数瞬ためらう。

しかし、思い切ったのか、最後の 300m は一気にお尻を落とした!

ドゴズゥゥゥゥゥゥン!!!

大都市が、何百ものビルが、一瞬で押しつぶされた!
さらに、3 億トンのみーなたんの巨重によって街全体が数百メートルも陥没した。
自分が壊してしまった街をみつめるみーなたんに、さらに言葉責めを浴びせる。

「うふふ。凄いね、」
「もし、この街にコビトさんがいたら…今、みーなたんは一瞬で 10 万人ぐらい殺しちゃったんだよ?」

びくっ! と分かりやすく狼狽えるみーなたん。

「ほらほら、ぼーっとしてないで!」
「お尻をローリングして、さらに細かくすりつぶし、トドメを刺してやらなきゃ可哀想でしょ?」

目をつぶって街をすり潰す。
ゴリリ、ゴリゴリと瓦礫が砕ける音が分厚いみーなたんの太股の下から聞こえてきた。

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「さあ、リセットだね。」

みーなたんが腰を浮かせたところで、仮想都市を元通りに戻してやる。

「何度も練習だよ。」

みーなたんに、繰り返し、繰り返し、下半身を使って街を破壊させる。
巨大さを見せつけ、圧倒的な力を見せつけ、破壊の爪痕を見せつけさせる。

おしりで押しつぶす。
リセット。
ふとももで薙ぎ倒す。
リセット。
股間を押し当てて突き崩す。
リセット。

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仰向けの姿勢で支えていた体を、おしりから墜落させる。

ドゴォォォォン!!!

広大な背中、ふっくらと張り出したおしり、むっちりとした太股が、一瞬で街を半分粉砕した。
みーなたんは、街をカラダの下に敷き潰したまま、ばんやりと残った街を見つめて…

「ふふふ、だいぶ上手になったね。」
「そ、そう…ですか…?」

褒められた嬉しさと、
逃げ出したくなるような居心地の悪さと、
快感…ではないけど、少し何か、これまでとは違った気持ちと、
色々なものが混じり合って、みーなは複雑な返事をした。


顔の高さだけで、高層ビルと同じかそれ以上に巨大。

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「じゃ、次はお胸を使ってみようか?」
「む…ね…、ですか?」
「そうだよー。だって、そんなにおっきなお胸があるんだもん。
ちゃんと、それでこびとさんの街を潰してあげなきゃ、もったいないでしょ?」
「ううう、わかりましたぁ。」

よつんばいで、街に向かって構えるみーなたん。
今度は、これまでとは違って、街を正面の間近に見ながら、それを潰さなければならない。

ゆっくり…ゆっくりと高度を下げていく…。
街が巨大な影の中に入っていく…。

直径 500m のおっぱいは、どんなビルよりも遥かに巨大で、圧倒的な迫力で街に迫っていく。
ちょっとでも触れれば、高層ビルがポキポキと折れてしまうのは明らかだった。

「ごめんなさい…!」

一気に街に向かって、巨大なおっぱいが投げ出される!

ドッスゥゥゥゥン!!!

胸の下で、街が潰れて消える。
さらに、左右に大きくゆさゆさと乳房を揺らしてやる。
数千万トンのおっぱいは、
街を粉砕しながら薙ぎ倒したり、
巻き込んですり潰したり、
谷間に高層ビルを挟んで押しつぶしたりしながら、
そこに街があったという痕跡すら残らぬほど、
完璧な破壊劇を起こしていった。

巨大なみーなの上半身が街を舐め尽くしていった。

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「リセット!」

何十回目かの復活を遂げた街が、またまたみーなたんの下に立ち並ぶ。

「うふふ、お疲れさま。どうだったかな? ギガ巨大娘としての破壊の練習は。」

みーなたんは、膝を抱えて、不安げな表情で座り込んでいた。

「おもちゃの街なら…、壊せそう…です。
でも、でも、こびとさんがいたら、
本当の街は、やっぱりダメ…です。」

「うーん。そうかあ。…まあ、仕方ないね。それがみーなたん、なんだもんね。」
「はい…。」
「みーなたんは本当に優しいんだね。」

みーなたんは、その言葉に泣きそうになる。
何か、こっちが途轍もなく悪いことをしたような気になって、居たたまれなくなってしまった。

こうして、少しの収穫と、少しの後味の悪さを残して、
みーなたんの破壊訓練は終わりを告げたのだった。

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