悪夢: サキュバスマリア / Nightmare: Succubus Maria

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高層ビルが建ち並ぶ、人口数十万人の大都市。
街の東西は、都市のシンボルにもなっている大吊り橋で結ばれている。
夜も更けてきた時刻、その橋脚の頂に、「人影」があった。

橋を管理する道路局の人間などではない。
いや、そもそも、人間ではないのだ。

彼女の名は、マリア。
聖母と同じ名前を持っているが、

彼女はサキュバス…、

そう、いわゆる「魔族」に属する存在である。

彼女のカラダは、まさに女性型魔族に相応しく、人間にはなし得ないハイパーボディだった。
サキュバスであるマリアは、その淫香で人間のオスを惑わせるのが役目なのだから、
ある意味、当然とも言えるが。

でも、今夜の彼女は、いつものように人間のオスをたぶらかして、精力を頂こうというのではなかった。
むしろ、その

これまで溜めに溜めてきた自分のパワーを解き放つ、特別な日なのだ。

…ストレス解消?
…憂さ晴らし?

いや、そんな言葉では簡単過ぎるだろう。
何せ、彼女は今夜、この世界を終わらせよう、というのだから…。

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マリアは夜風の吹き抜ける橋脚の頂から悠然と下界を見下ろしながら、
改めて、自分のカラダを眺め回した。
本当に…我ながらも、うっとりしてしまうハイパーボディだ。

ウフ♪

もうすぐ、自分は巨大化する。

この街を、
見渡す限りを、
そしてこの世界を、

…滅ぼしてしまうのだ。
…このカラダで、全てを押しつぶしてしまうのだ。

そう考えると、マリアは、はやる気持ちで興奮してしまうのだった。


このおっぱいが…、
一揺れで街を吹き飛ばし、一揉みで谷間に挟んだ高層ビルも粉々にしてしまう…。

このおしりが…、
巨大なクレーターを作りながら街を押しつぶして、すりつぶして…、

このあしが…、
このサンダルの下で、全てを消し去ってしまうのね…。



その光景を想像し、マリアはグジッと足元を少しだけ踏みにじってみた。
まだ何の力も持たない彼女の 24cm のヒールのつま先が、固いコンクリートの表面を擦りつける。

もうすぐ、彼女の想像は全て現実のものとなる。

「まだ、何も知らないニンゲンたち。
アナタたちの世界は…、今夜で…終わるの。」


マリアは意を決したように表情を引き締めると、
橋脚から夜の街へと飛び立った。

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「このへんでいいわね。あまり遠くに行く必要もないし。」

マリアはゆっくりと翼をはためかせながら呟いた。
たっぷり離れておかないと、巨大化に巻き込んで橋を壊してしまいそうだったのだ。

もちろん、この橋だって後で破壊してしまうつもりだった。
でも、まだ、いきなりなんて早過ぎるわ…。

彼女には、彼女なりの「破壊の作法」があるのだった。



マリアは身体にギュッと力を込めると、魔力を解放し始めた。
加速度的に増してゆくエネルギーは、みるみるうちに眩い光を放つまでになった。

「おい、あれはなんだ!」

街の人々も突如として現れた光に驚き、口々に騒ぎ、その方向を指さした。

「な、なんだ、人がいるみたいだぞ?」

しかし、すぐに事態はそんな悠長なことではないことが分かった。
光はさらにさらに、どこまでも強さを増していき、まぶしくて見ていられないほどになった。
そして、その光球は急速に拡大し始めた!

その中の、マリアと一緒に…。

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2010-02-03 (水)
「うおおお! なんだあれは?」
「き、巨大化! おいおいおい、どんどんデカくなってるぞ!」
「巨人だぁっっ! 女の巨人!」
「うそだろ、オイっ!」
「逃げろー!」
「うわーーーっ!」

ぐんぐん巨大化するマリアを見て、ニンゲンたち…、いや、「こびとたち」は大パニックになった。
マリアの巨大化は足が海面に届いても止まることなく、
波しぶきを上げて海中を突き進んでいき、
数秒後には海底にまで届いてしまった。

ゴゴゴゴゴ……

地鳴りのような不気味な低音を響かせ、巨大化し続けるマリアであったが、
ついに身長 300m を超えたところで、ゆっくりと巨大化を止めた。
マリアから溢れ出てオーラを形作っていたエネルギーが、吸い込まれるように消えた。

「このぐらいでいいかしら?」

嘲りを含んだ声、優越感に溢れ笑いを噛み殺している声が、街中に轟く。
ゆっくりと、コビトたちの街を見渡すマリア。

幾万もの視線を感じる。
恐れが8割、呆然が2割、といった所かしら?

しかし、そんな極限状態の中でも、マリアの美巨体は確実に「オス」の気を引きつけていた。
辺り一面をジリジリと照らすように広がるマリアの淫気はコビトたちを狂わせ、
狂ったオスたちの突き刺さる視線は逆に淫魔の血を騒がせ、
連鎖反応は街中を淫狂に包んでいった。

淫気の高まりを感じるアンテナでもある、マリアの乳首。
それは既にビキビキと音を立てそうなほど屹立していたが、
さらにビクビクッと震えながら1メートルあまりも大きく勃起した。
バンソーコーのようなニプレスが、勃ち上がる乳首の圧力にメキメキと軋みを上げる。

「こんばんは。私はマリア…。
詳しく自己紹介をする気はないわ。
この世界は、今夜で終わりになる…、
いいえ…、
終わりにしてあげるんだから!」


そう言うと、クスクスと笑う。

「さあ、世界で最初に破壊されるのはどこかしら?」

ザブ…ザブン…と、マリアはくるぶしで大波とうねりを掻き立て、岸壁に向かって近づいていく。
マリアの巨大さのため、それはゆっくりとした動きに見えたが、
コビトから見れば相当な速度だった…。

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こびとたちの 200 倍の身長のマリア。
じれったいほどにゆっくりと歩を進めても、時速 200km を超えてしまうのだ。

巨大な足は海をかき回し、
小さな小さな岸壁などは簡単に乗り越えて、大波が街へと襲いかかる。
巻き込まれたコビトたちは、あっと言う間もなく押し流された。

あと一歩で上陸というところでマリアは立ち止まり、改めて街を見下ろした。
そして、一段とゆっくりと足を持ち上げると、空中で静止させ、
勿体を付けるようにブラブラと動かし、狙いを定め…一気に踏み込んだ!

ゴッズゥゥゥン!!

不運な街の一角が、10階建てのビルごと巨大な足に踏みつぶされた。
マリアの踏み下ろした勢いで、
自動車さえも跳ね上がってクルクルと宙を舞い、
ガス管と一緒に大誘爆を引き起こし、
こびとたちは紙切れのように吹き飛んでいった!

素晴らしいパワーだわ…。
マリアは思い通りの結果に満足そうに微笑むと、とっておきの一言を投げつけた。

「うふふ? 見た? 分かった?
これは、私にとっては小さな一歩…、
でも、人類にとっては偉大な一歩よね。」


クスッと微笑み、「偉大な足」で踏みつぶした一角をグリグリと踏みにじる。
幸運にも瓦礫の隙間で辛うじて生き延びていたコビトたちが、あっけなく消えていった。

「さあ、偉大な一歩、どんどん行くわよ?」

ズッドォォン!
ドズゥゥン!


一歩ごとに街を破壊しながら、マリアは何者にも邪魔されることなく、街の中心部へ向かって進撃していった。

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マリアの足下は地獄と化していた。

巨大な足は、まるで天界からの鉄槌のように、ビルを丸ごと粉砕していた。
一瞬で踏みつぶされ、瓦礫の下敷きになるこびとたち。

周囲のビルも、マリアの一歩ごとに引き起こされる大地震をも凌ぐ振動で、
コンクリートの外壁にピシピシと亀裂が走っていき、
砕けたガラスを撒き散らしながら傾いて、
ついには轟音とともに崩れ落ちてしまうのだった。

ガソリン、軽油、ガス、樹木、あらゆるガラクタ、あらゆる可燃物が燃え上がり、爆発し、
街はみるみるうちに火の海になっていった。
コビトたちも、もはや可燃物の一部でしかなかった。

劫火の中にそびえ立つマリア。
数十メートルもの火柱の中にあっても、マリアは熱いとも感じていないようだった。
むしろ、燃えさかるビルを爪先で蹴り崩し、
残酷な笑みを浮かべながら、灼熱のコンクリート塊を逃げるコビト達に浴びせかけていたのだった。

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街の一角には、人々の憩いの広場があった。
今は、命からがら逃げ出してきたコビトたちが寄り添うように集まっていた。

彼ら彼女らは、恐怖におののき、途方に暮れながら、
突然の、そして信じられない惨劇が目の前で繰り広げられていくのを、
為す術もなく見ていることしかできなかった。

遙かな高みから見下ろすマリアは、そんなコビトたちが逃げ惑う様子など、手に取るようだった。
即席の避難所となっている広場のことも、とっくに分かっていた。
コビトたちが、バラバラと逃げ込んでくるのを見ると、
マリアは片足で広場の周囲をわざと破壊して、炎の壁で取り囲んでやったのだ。

広場の直前で炎に取り囲まれ、身動きが取れなくなってしまったコビトたち。
彼らは次々と炎に呑まれ、あるいは瓦礫の下に消え、あるいはマリアに踏みつぶされていった。

マリアは膝に手を付き、腰をかがめて広場のコビトたちを空から威圧しながら、こう言い放った。

「うふふ、キミたちは死にたくないんだよね?」

コビトたちは、その声に反応するかのようにゾヨゾヨと蠢くように見えた。
もちろん、マリアの長く尖った耳がいかに敏感であったとしても、彼らの声など届きはしない。
街が燃え上がり、ビルが崩れ落ちる不気味な音の方が、よっぽど大きいのだ。

「ふふ、じゃあ、そこでおとなしくしているのね。」

そして、ぐっと身体を起こして再びまっすぐそびえ立つと、街中に轟く声で

「分かった? 死にたくなければ、ここまで来なさい。」

そう言う間にも、勇敢なコビトたちが炎の中を突破して広場に駆け込んできた。
マリアはその様子を黙って見下ろしていたが、
あと少しという所で、億劫そうに足を伸ばし、爪先でそのコビトを踏みつぶした。

グシュッ…。

「来れるものなら…だけどね。」

広場の中と外から、届くことのない小さな悲鳴が起こった。

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火の海の中にそびえ立つマリア。
立ち上る火柱の上から見下ろすマリア。

灼熱の炎にあぶられても、火傷一つせず、熱くもないようだ。
それ以前に、もうもうと立ち上る黒煙でも煤一つ付いていない。
数百トン、数千トンのコンクリートの瓦礫が足の上に乗っかっても、びくともせず、傷一つつかない。
踏みつぶした足の下で大爆発が起きても、微動だにしない。

吹き飛ばされ、押し潰され、焼き尽くされながら必死で足元を逃げ回るコビトから見れば、
それは、まさに完全無敵な女神の姿であった。
コビトたちは、自分たちの無力さと、あまりにも絶望的な差に愕然としていた。

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街は、完全に火の海に沈んでいた。
いくつものビルがマリアに踏みつぶされ、地震で崩れ去り、爆発で吹き飛んでいた。
そして、夜空を焦がすように燃え上がる炎の塔。

マリアが目を凝らして見ても、地上を逃げ回るコビトたちは、もう殆ど見つけられなくなっていた。
幸運な者は、避難場所(?)に指定された広場で寄り添いながら震えあがっていたのだ。
不運な者は、瓦礫やマリアの足の下敷きか、はたまた、劫火に焼かれたか。

しかし、そのどちらにも当てはまらない第三勢力があった。
逃げ遅れ、火の海に浮かぶ島のようになった高層ビルの中に取り残された者たち。

マリアの「小さな、偉大な一歩」の直後から、停電で真っ暗になってしまったビルの中。
ほの暗い非常灯だけを頼りに、彼らも最初は何とか地上に降り、ビルから脱出しようとしたのだ。
マリアの一歩ごとに繰り返される激しい揺れに翻弄されながらも、
階段を、手すりにしがみつくようにして駆け下る。

しかし、もう遅かった…。

地上に降りる前に、彼らの行く手は朦々たる煙と炎に遮られていたのだ。
下層階から立ち上ってくる凄まじい熱気。
どこかで窓ガラスが割れ、炎がゴウゴウと音を立ててビル内に侵入してくるのが分かる…。

結局、彼らは火の手を逃れるために、上へ上へと追い詰められていくしかなかった。
狭い階段は正に上へ下への騒ぎで大混乱になっていた。
こんなビルは、大怪獣のようなあの女巨人が触れれば、ひとたまりも無いことは十分に想像できた。
しかし、それでも、目の前の炎に追われる彼らには、その選択肢しかなかったのだ。

ついに屋上まで着いてしまった。
屋上に出る扉は、幾分傾き、歪んでしまったのか、中々開かない。
何度も体当たりして、ようやく扉が開いた。

転がり出るように屋上に溢れ出た彼らの目の前に飛び込んできたのは…、
辺り一面の燃えさかる街、
火の海の中に孤立した高層ビル、

そして…、

あまりにも巨大なマリアの姿だった!

地上60階、240m にいる自分たちより、
あの化け物…、優越感に充ち満ちた表情で街を踏みつぶしている悪魔の顔は、
まだ…ずっとずっと遙かな高みにあったのだ。

信じられない光景に呆然としているところへ、更に悪い事が起きた。

目が合った…。
200 倍も大きさが違う瞳と瞳なのに、マリアとコビトたちは、しっかりと見つめ合ってしまった。

マリアは巨大な口元に妖艶な笑みを浮かべると、
ぐっとこちらへ近づいてきた…。

「あらあら? こんなところに…」

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ズゥゥン……!!
ズゥゥゥン……!!


マリアは「たったの2歩」で、コビトたちが震えるビルの目の前にやってきた。
ぐいっと胸を張り、ただでさえ巨大な乳房を更に強調して見せつける。

「コビトのみなさん、こんばんはー!
うれしいわ。みんな、私を見に来てくれたのね?」


指先よりも小さなコビトたちは巨人の軽いノリに狼狽したのか、細かく蠢いている。
マリアは構わずに後を続けた。

「オトコのコがいっぱいね…。
うふふ。お姉さん、ちゃーんと分かってるのよ。
コビトのオトコのコは、みーんな、このおっぱいが好きなのよね?」


マリアは巨大な乳房をゆさゆさと揺らした。
ぶぅん…ぶぅん…と重々しい音を立てる、巨大な双丘。

「見ているだけじゃ、我慢できないでしょ?
うふふ、キミたちは特別。
マリアのおっぱい、『触らせて』あげよっか?」


マリアはぐぐっと膝を落として、慎重にビルの角に乳首を近づけた。
そして、ついに、直径も高さも 3m を超える巨大なそれが、
ビルの手すりを押し潰し、重い音を立てながら屋上に着地した。

「ほーら、こっち、いらっしゃいよ。」

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マリアは胸に手を添えて谷間を開いて高層ビルの角を挟み込むと、ゆっくりとその手を離した。
推定 3 万トンの巨大な乳房は、その自重と弾力だけでビルの外壁を圧し砕き、半壊させてしまった。

ガラガラガラ…!
ズズズ…ギシ…ギギ……。

…ミシッ!


唖然とするコビトたちの目の前には、マリアのおっぱいがそそり立つ壁のようにそびえ立っていた。
左も、右も、肉の壁。
ビルの角は数メートルも削り込まれて、無くなっていた。

「あらあら…。私のやわらかおっぱいで崩れちゃうなんて…。
失礼しちゃうわ。」


そして、谷間の下で腰を抜かしているコビトたちを見下ろす。

「ほら、なに怖がってるの? 今がチャンスよ?」

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コビトたちは恐る恐る、手で巨大な壁に触れてみた。
しっとりしていて、途方もない重みがあって…、

しかし、鉄筋コンクリートを難なく破壊してしまったことから想像される「硬さ」はなかった。
そう、マリアは「硬さ」ではなく、その途方もない重量と弾力で「圧し砕いて」いたのだった。

そうこうしているうちに、次第にコビトたちが大胆になってきた。
マリアの乳房にもたれかかり、顔を埋めようとする者。
柔肉の巨大な谷間を奥へ奥へと掻き分けながら進もうとする力自慢の勇者まで表れた。

「うふふ…。えっちなコビトさん…。」

マリアの巨大な乳房には若いオスを中心としたコビトがアリのように群がっていた。
コビトたちは、さっきまでの恐ろしさを忘れてしまったのだろうか…。
いや、これこそが、サキュバスマリアの本領である魅惑の力なのであった。
ただでさえも抗い難いサキュバスの淫惑が、今や巨大化によって数百、数千倍にも増大していたのだ。

そう、マリアの力は、単に巨体を以て思うがままにコビトたちの世界を破壊できるだけではなかったのだ。
彼女は、さらにその淫力を以て、意のままにコビトたちを操ることさえ可能だったのだ。

マリアは巨大な乳房の彼方から、群がるコビトを悠然と見下ろした。
その視線は、優しいようで、どこか不気味な雰囲気を漂わせ、何とも掴みにくかった。

一生懸命に巨大な乳房をよじ登り、乳首に手をかけようとするコビト。
マリアのカラダは敏感に反応し、むくむくと数十センチも勃起し、一回り大きく、固くなった。

しかし…
高層ビルの屋上がにわかに「楽園」になったこの時にも、直下の地上では変わらず「地獄」が続いていた。

マリアがただ乳房の角度を変えるために足を動かすたびに、
奇跡的に残っていたビルが、幸運にも瓦礫の隙間、火の谷間で助けを求めていたコビトたちごと、
踏みつぶされていたのだ…。

マリアの谷間で夢心地のコビトたちには、
僅かな煙の臭いと熱気を除けば、その地獄を感じることはできなかったが…。

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数十メートルの山のような谷間にはさまったコビトたちを、絶妙な力加減で挟み付けてやる。
それは、さっきまで、ビルをゴリゴリと破壊していたのと同じ乳房とは到底思えなかった。
ひとり、ふたり、そしてまとめて何人も。
巨大な肉壁に全身を包み込まれたコビトは、淫気の虜の腑抜けになってしまった。

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「うふふ、お・し・ま・い♪
どうだった? んふ。とくべつだったんだからねっ♪」


ゴゴゴゴゴ…。

マリアが再び立ち上がった。
巨大な乳房は、再びこびとたちの上空数十メートルへと遠ざかっていった。

マリアの淫気と巨大なおっぱいの虜となったコビトは、
至福の時間を急に打ち切られてしまった。

「そんな! もっと!」
「ああ…」
「マリアさまぁっ!」

口々に叫ぶ。

マリアはそれを無言で見下ろしていたが、

「んもー。しょうがないコビトさんねぇ。
『とくべつはおしまい』って言ったでしょー?

…それでも、もっとあたしのおっぱいと遊びたいのかなー?」


そう言いながら、乳房を重そうに手のひらで支え、たぷたぷと誘うように揺らすマリア。
コビトたちは大きく手を振り、口々にマリアを呼ぶ声を張り上げる。

「うふふ、分かったわ。
聞き分けのないコビトさんには、
お仕置きしちゃうんだから♪」


ズゥン…!!
ズズゥン…!!


マリアは、もったいをつけるようにゆっくりと近づきながら、
コビトたちの待つ屋上に向かって腰を落としていった…。

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巨大なガスタンクのようなマリアの乳房が、再びコビトたちの頭上を覆った。
ゆっくりと降下してくる。

歓喜するコビトたち。
巨大なマリアのおっぱいが、さらに視界の中でぐんぐん大きくなっていき…、
ついに完全に覆いつくしてしまった。

むにゅっ!

途方もなく大きな肉塊がのし掛かり、
すべすべで
しっとりとしていて
素晴らしい弾力のおっぱいが…

にゅっ、むにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅ!

コビトたちが異変に気づいた時はもう遅かった。
乳圧は留まることを知らず増大し続ける!

「ぐええ!」
「マリアさま! お、お、おもいっ!」
「つぶれるぅーー!!」

マリアは目を閉じ、構うことなくコビトたちへの圧力を数百倍に高めた!

ぷちぷちぶちっ!!

コビトたちが柔肉と鉄筋コンクリートの床に挟まれ、弾けるように潰れた直後、
屋上がグシュッと押し潰され、ビルの一角が崩壊し始めた!
そして、マリアの乳房はムニムニと広がりながら、残りのコビトたちを追いかけ始めた!

必死に逃げるコビトたちの背後で、どんどんとビルが崩れて…!

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マリアはコビトたちに構わず、巨体を高層ビルに押しつけ、膨大な質量で圧し崩した。
乳房と、股間と、ふとももで「ぶちのめして」いた。

コンクリート塊が飛び散り、あらゆるものが吹き飛び、ねじ切れ、ちぎれ、
一緒くたに落下していった。

火の海の中に降り注ぐそれらが、一段と大きな火柱を立てた。

「うふふ。よくばりコビトさんにお仕置きしちゃった。
ちゃんと『とくべつは終わり』よって言ってあげたのに…」


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