2010-04-08
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陸上自衛隊の駐屯地から1両の90式戦車が盗まれた。 それは、演習開始前の駐屯地を襲った妖魔の仕業であった。 妖魔は捕らえた3人の搭乗員を乗せたまま、駐屯地を飛び出していく。 駐屯地を出たところで、ワープする90式戦車。 TVニュースでは、何者かが戦車を乗っ取り逃走したというニュースが流れ、お茶の間は騒然となった。 そんな中、白昼の麻布十番に突如、盗まれた戦車が現れる。 突如現れた戦車を前に、街中の人々は大パニックに陥る。 戦車を乗っ取った妖魔は、3人の搭乗員を操り、街を破壊しようとしていた。 妖魔「フフッ、お前たちの実戦訓練よ。 徹底的に破壊しておやり。」 乗員A「アイアイサー!」 乗員B「ブッ壊してやる!!」 乗員C「いくぜーーーっ!」 妖魔に操られた乗員たちは、ついに破壊を始める。 彼らは、逃げ惑う人々を機銃で撃ち殺し、路上の車を次々と踏み潰し、主砲で周りの建物を破壊していく。 妖魔「いいぞ。もっとおやり。」 乗員A「ウハハハハ。愉快愉快。」 乗員B「もっと壊してやるぜ!」 そこに立ちはだかるパトカー群。 乗員C「生意気なポリ公め!」 乗員A「くらえっ!」 パトカー群は必死で抵抗するが、戦車にかなうはずもなく、主砲で吹き飛ばされ、巨体で踏みつぶされていく。 パトカー群を蹴散らし、暴れ続ける戦車。 その様子を目撃した2人の美少女、天王はるかと海王みちる。 みちる「はるか!」 はるか「こりゃ、ボクの出番かな? みちるはここで待ってて。」 はるかは変身ペンを取り出し、高くかざす。 はるか「ウラヌスプラネットパワー、メイク・アップ!!」 かけ声とともに、セーラー戦士に変身したはるか。 彼女は敵の戦車のもとへ向かっていく。 妖魔「この街を全部破壊してやる...。」 ウラヌス「待てッ!」 戦車の前にたちはだかるセーラーウラヌス。 ウラヌス「新たな時代に誘われて、セーラーウラヌス、華麗に活躍!」 妖魔「セーラー戦士め・・・!」 乗員A「なんだ、女じゃねぇか。」 乗員B「おい、姐ちゃん。死にたくなかったらそこをどきな!」 ウラヌス「お前たちに、これ以上勝手なマネはさせない!!」 妖魔「殺れっ!」 彼女へ向けて火を吹く主砲。 しかしセーラー戦士一のスピードを誇るウラヌスはあっさりとかわしてしまう。 が、直撃を浴びた背後の路線バスが木端微塵になって吹き飛んだ。 幸い運転手と乗客は全員避難していて無事だった。 ウラヌス「クソッ!」 乗員B「おのれぇ〜!」 妖魔「何をしている。早く撃ち殺せ!」 乗員C「ブッ殺してやる!」 主砲を彼女へ向ける戦車。 ウラヌス「ボクにケンカを売るとは、いい度胸だね!」 パワーを開放する彼女。 胸のブローチが、まばゆい光を放つ。 乗員A「な、何だ…。」 ウラヌスの身体は徐々に巨大化していき、元の10倍の大きさになった。 ウラヌス「さあ、かかってきな!」 乗員B「ううっ・・・。」 乗員C「くらえっ!」 ウラヌスに主砲を見舞う戦車。 しかし、彼女のセーラースーツはそれを簡単にはじき返してしまう。 妖魔(ニヤリ…) 逃げ遅れた数人の姿を見つけてほくそ笑む妖魔は、彼らに主砲を向けてトリガーを押す。 ウラヌス「はっ!」 自慢のスピードで、標的にされた人達をガードするウラヌス。 彼女の純白のグローブに包まれた手が巨大な傘となり・・・、 太い指を突き立てて、恐れおののく彼らを砲撃から守る。 おかげで、彼らはキズ一つ負わずに済んだ。 市民A「た、助かった…。」 市民B「はぁはぁ…。」 ウラヌス「大丈夫か?」 市民C「ありがとう。巨大なお姉さん!」 市民A「あっ、後ろ!!」 スキを突いて、戦車の主砲がウラヌスの背中を狙う! 妖魔「フフッ。まとめて吹き飛ばしてやる!」 主砲の凶弾が、ウラヌスの背中に命中する。 ウラヌス「ウッ!」 妖魔「今だッ!!」 ウラヌスに主砲を撃ちまくる戦車。 市民B「ああっ…。」 彼女はその執拗な砲撃から彼らを必死にかばう。 彼女のセーラースーツには何のダメージも負わないが、流れ弾がいつ彼らに当たるかわからない。 ウラヌス「は、早く逃げなッ!」 彼女の身体が盾になっている間に、彼らは全速力で逃げていく。 そして彼らが逃げ終わると、ウラヌスは敵戦車の方を向き、睨みつける。 ウラヌス「ひ、卑怯なマネを…!」 乗員A「ううっ・・・。」 妖魔「撃て!ヤツの身体を蜂の巣にするのだーっ!!」 彼女の胸に主砲が向く。 乗員B「死ねぇ!クソ女!!」 彼女のお胸に、主砲の集中砲火が浴びせられる。 しかし、セーラースーツにはキズ一つどころか、スス汚れすら付かない。 乗員C「き、効かないッ!」 乗員A「ば、化け物女めッ!」 妖魔「お、おのれェ…。」 余裕の表情で砲撃を受けたウラヌス。 ウラヌス「フッ。お返しだ!」 右手を振り上げるウラヌス。 その掌に、エネルギーが蓄積されていく! 戦車に向けて、彼女の掌が振り下ろされる。 ウラヌス「ワールド・シェイキング!!」 ウラヌスの必殺技、ワールド・シェイキングが炸裂する! パワーを通常の1/10にセーブして放ったが、それでも一撃で戦車を爆発炎上させてしまう! 妖魔「ぎゃぁぁーーーー!」 乗員「うわぁぁーー!」 3人の乗員を残し、妖魔は断末魔の叫びを上げて滅し去った。 巨大な彼女を見上げて呆然とする3人。 彼女は彼らを見下ろし、 ウラヌス「あなたたち、わるいことをしちゃだめよ。」 乗員「えっ…。」 3人は、妖魔の呪縛が解けて元に戻っていたのだ。 乗員A「お、おれたちは…」 乗員B「た、助かった」 乗員C「ありがとう!巨大なお姉ちゃん!!」 彼女の活躍で、救出された隊員は無事に駐屯地に送り返され、事件は一件落着したのであった。 (完 後記 −−−−−− たまには、コビトをいじめる巨大セーラー戦士様を書いてみたいですね(笑 たとえば、2010/4/9のJukesさんの日記みたいに…。 |
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