FUJISAWA さん: 無防備都市

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陸上自衛隊の駐屯地から1両の90式戦車が盗まれた。
それは、演習開始前の駐屯地を襲った妖魔の仕業であった。

妖魔は捕らえた3人の搭乗員を乗せたまま、駐屯地を飛び出していく。
駐屯地を出たところで、ワープする90式戦車。

TVニュースでは、何者かが戦車を乗っ取り逃走したというニュースが流れ、お茶の間は騒然となった。

そんな中、白昼の麻布十番に突如、盗まれた戦車が現れる。
突如現れた戦車を前に、街中の人々は大パニックに陥る。

戦車を乗っ取った妖魔は、3人の搭乗員を操り、街を破壊しようとしていた。

妖魔「フフッ、お前たちの実戦訓練よ。 徹底的に破壊しておやり。」
乗員A「アイアイサー!」
乗員B「ブッ壊してやる!!」
乗員C「いくぜーーーっ!」

妖魔に操られた乗員たちは、ついに破壊を始める。
彼らは、逃げ惑う人々を機銃で撃ち殺し、路上の車を次々と踏み潰し、主砲で周りの建物を破壊していく。

妖魔「いいぞ。もっとおやり。」
乗員A「ウハハハハ。愉快愉快。」
乗員B「もっと壊してやるぜ!」

そこに立ちはだかるパトカー群。

乗員C「生意気なポリ公め!」
乗員A「くらえっ!」

パトカー群は必死で抵抗するが、戦車にかなうはずもなく、主砲で吹き飛ばされ、巨体で踏みつぶされていく。

パトカー群を蹴散らし、暴れ続ける戦車。
その様子を目撃した2人の美少女、天王はるかと海王みちる。

みちる「はるか!」
はるか「こりゃ、ボクの出番かな? みちるはここで待ってて。」

はるかは変身ペンを取り出し、高くかざす。

はるか「ウラヌスプラネットパワー、メイク・アップ!!」

かけ声とともに、セーラー戦士に変身したはるか。
彼女は敵の戦車のもとへ向かっていく。

妖魔「この街を全部破壊してやる...。」

ウラヌス「待てッ!」

戦車の前にたちはだかるセーラーウラヌス。

ウラヌス「新たな時代に誘われて、セーラーウラヌス、華麗に活躍!」

妖魔「セーラー戦士め・・・!」
乗員A「なんだ、女じゃねぇか。」
乗員B「おい、姐ちゃん。死にたくなかったらそこをどきな!」

ウラヌス「お前たちに、これ以上勝手なマネはさせない!!」

妖魔「殺れっ!」

彼女へ向けて火を吹く主砲。
しかしセーラー戦士一のスピードを誇るウラヌスはあっさりとかわしてしまう。
が、直撃を浴びた背後の路線バスが木端微塵になって吹き飛んだ。
幸い運転手と乗客は全員避難していて無事だった。

ウラヌス「クソッ!」

乗員B「おのれぇ〜!」
妖魔「何をしている。早く撃ち殺せ!」

乗員C「ブッ殺してやる!」

主砲を彼女へ向ける戦車。

ウラヌス「ボクにケンカを売るとは、いい度胸だね!」

パワーを開放する彼女。
胸のブローチが、まばゆい光を放つ。

乗員A「な、何だ…。」

ウラヌスの身体は徐々に巨大化していき、元の10倍の大きさになった。

ウラヌス「さあ、かかってきな!」

乗員B「ううっ・・・。」
乗員C「くらえっ!」

ウラヌスに主砲を見舞う戦車。
しかし、彼女のセーラースーツはそれを簡単にはじき返してしまう。

妖魔(ニヤリ…)
逃げ遅れた数人の姿を見つけてほくそ笑む妖魔は、彼らに主砲を向けてトリガーを押す。

ウラヌス「はっ!」

自慢のスピードで、標的にされた人達をガードするウラヌス。

彼女の純白のグローブに包まれた手が巨大な傘となり・・・、
太い指を突き立てて、恐れおののく彼らを砲撃から守る。
おかげで、彼らはキズ一つ負わずに済んだ。

市民A「た、助かった…。」
市民B「はぁはぁ…。」

ウラヌス「大丈夫か?」

市民C「ありがとう。巨大なお姉さん!」

市民A「あっ、後ろ!!」

スキを突いて、戦車の主砲がウラヌスの背中を狙う!
妖魔「フフッ。まとめて吹き飛ばしてやる!」

主砲の凶弾が、ウラヌスの背中に命中する。
ウラヌス「ウッ!」

妖魔「今だッ!!」
ウラヌスに主砲を撃ちまくる戦車。

市民B「ああっ…。」
彼女はその執拗な砲撃から彼らを必死にかばう。
彼女のセーラースーツには何のダメージも負わないが、流れ弾がいつ彼らに当たるかわからない。

ウラヌス「は、早く逃げなッ!」

彼女の身体が盾になっている間に、彼らは全速力で逃げていく。

そして彼らが逃げ終わると、ウラヌスは敵戦車の方を向き、睨みつける。

ウラヌス「ひ、卑怯なマネを…!」

乗員A「ううっ・・・。」
妖魔「撃て!ヤツの身体を蜂の巣にするのだーっ!!」

彼女の胸に主砲が向く。

乗員B「死ねぇ!クソ女!!」

彼女のお胸に、主砲の集中砲火が浴びせられる。
しかし、セーラースーツにはキズ一つどころか、スス汚れすら付かない。

乗員C「き、効かないッ!」
乗員A「ば、化け物女めッ!」
妖魔「お、おのれェ…。」

余裕の表情で砲撃を受けたウラヌス。

ウラヌス「フッ。お返しだ!」

右手を振り上げるウラヌス。
その掌に、エネルギーが蓄積されていく!

戦車に向けて、彼女の掌が振り下ろされる。

ウラヌス「ワールド・シェイキング!!」

ウラヌスの必殺技、ワールド・シェイキングが炸裂する!

パワーを通常の1/10にセーブして放ったが、それでも一撃で戦車を爆発炎上させてしまう!

妖魔「ぎゃぁぁーーーー!」
乗員「うわぁぁーー!」

3人の乗員を残し、妖魔は断末魔の叫びを上げて滅し去った。

巨大な彼女を見上げて呆然とする3人。

彼女は彼らを見下ろし、

ウラヌス「あなたたち、わるいことをしちゃだめよ。」

乗員「えっ…。」

3人は、妖魔の呪縛が解けて元に戻っていたのだ。

乗員A「お、おれたちは…」
乗員B「た、助かった」
乗員C「ありがとう!巨大なお姉ちゃん!!」

彼女の活躍で、救出された隊員は無事に駐屯地に送り返され、事件は一件落着したのであった。

(完


後記
−−−−−−
たまには、コビトをいじめる巨大セーラー戦士様を書いてみたいですね(笑
たとえば、2010/4/9のJukesさんの日記みたいに…。
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