エルフ姫クリヴィア: 仮想空間で姫と… Elf Princess Clivia: Make Love in VR

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「ゲーム」で名の通っている「DESIRE」は、非常に精巧な仮想空間シミュレータである。
外部データとして、様々な物体をロードする機能も、もちろん付いている。
人体のデータを読み込み、適当な人工知能とリンクさせれば、もうNPCのできあがり。
実に簡単になったものである。

さあ、そうとなれば、ある人種にとっては、使い道は一つ。

* 異性の (もちろん好みの!) データを入手する。あるいは作成する。
* 「ある機能のみに特化した」非常に低機能な人工知能とリンクさせる。
* ロードする。

これだけで、前世紀的なダッチワイフや、画像や映像だけを頼りに妄想力を絞る必要もなく、
お気軽に、極めて都合の良い疑似セックスができるという仕組みである。


ここにいる彼も、そんな人種のうちの一人であった。
目標は、好みの相手とのセックス!

しかし、ちょっとだけ、彼は変わっていた。
彼は恐るべき集中力で、専門的なソフトウェアを習得し、ネットの奥底から情報を入手し、
ついに、計画を実行に移した。

とてつもなく恥ずかしいので、店員が覗き見するかも知れない DESIRE ハウスには行けない。
コンピュータの能力は低いが、自宅で我慢しなければならない。


--- 起動。

処理能力の都合で少々殺風景ではあるが、街の中だ。
そして! 即! 目の前に、憧れの、いや、もはや崇拝の対象であった「彼女」が立っていた。

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透き通るように輝く白い肌と、美しい瞳。
なによりも、惜しげもなく露にされた美爆乳。
そしてもちろん、忘れてはいけない、長く尖った耳。

エルフ姫が、微笑みを浮かべて立っていた。

生身の人間にはあり得ない、迫力のプロポーションに圧倒され、呆然と見とれてしまう。
指を伸ばして、その爆乳に触れたくなってしまう。
単機能な人工知能を宿らせた彼女なら、そうしても、何ら、咎められない…。
なら、いっそ、このまま…。

だめ、だめ。
早まってはいけない。

彼は我に返って、「演技」を始めた。
小さな声で、微かに呟く。

「はじめまして。私がハイエルフの姫ですわ。」

人工知能はそれを認識し、涼やかながらも威厳と自信を帯びたエルフ姫の声で、同じ言葉を発した。

「はじめまして。私がハイエルフの姫ですわ。」

よしっ! うまく言った。
この一人二役は少々間抜けだけど、このまま進めていこう…。
彼は、色々と喋らせ始めた。

「今日は、特別に、あなただけの、望みのままの姫になって差し上げます。」
「ニンゲンごときに、このようなこと、本来なら有り得ないのですよ。有難く思いなさい。」

彼はひざまづき、恭しく姫に答えた。

「よろしい。では、最初に、何をすれば良いのかしら?」

「ま、まずは姫が巨大化して、このニンゲンの街の上に聳え立ってください!」
「姫の圧倒的なパワーを見せつけ、この街を蹂躙し尽くす神々しい姿を、堪能したいです!」

「おやすいご用ですわ。しかし、何倍に巨大化すればよろしいかしら?」

「い、1000倍でっ! お願いしますっ!」

「うふふ、分かりましたわ。しかし、ここでいきなり巨大化しては危ないですわね…。」

姫は可愛らしい所作で、広場の中央付近まで駆けていった。
軽く 100 メートルは離れている…だろうか。
しかし、この広大な場所が、
姫が巨大化を完了させたときには、あの足、あの靴でいっぱいに埋め尽くされてしまうのだ。
わくわくする…。

姫がこちらに向かって手を振る。いや、振らせる。

「それではーっ! 姫は巨大化しまぁーす!」

そして、姫は、力を集めるようなポーズをとって…

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ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!

エルフ姫は、重々しい地鳴りのような音を立てながら、急速に巨大化し始めた。

足はどこまでも膨張し、
美脚はどんどん天に向かって伸びていき、
上半身がビル街の空に広がっていった。

キタ! キタキタキター!

10 メートル、20 メートル、30 メートル…
早くも、テレビアニメの巨大ロボットとしては、一般的なサイズに達する。
並んで立てば威容を感じるであろうが、広場の中にポツンと立っているのを遠くから見ている限りは、
まだ、さほどの巨大感を感じない。

40 メートル、50 メートル、60 メートル…
数十年間、ほとんど変わることのなかった巨大ヒーロー、巨大怪獣の全長に迫るエルフ姫。
しかし、それらをあっという間に追い抜いていく。

見上げる視線も急角度になってくる。
早くも、ひとつの視界に収まり切らなくなってくる。
でも、貴重な巨大化シーケンスの一瞬一瞬を、見逃したくはない!
彼は忙しく視線を動かし、エルフ姫の顔から足までを少しでもたくさん見てやろうとしていた。

姫は、微笑みを浮かべながら、もっともっと、大きくなっていく。
100 メートルを突破し、建ち並ぶビルの高さを超える。
200 メートル、300 メートル、まだまだ勢いは止まらない。
街のあらゆる高層ビルの高さを凌駕しても、1000 倍の巨体は、まだ、遥か先なのだ。

あれほど広々としていた広場が、姫のヒールで一杯になってきた。
目の前に、巨大な爪先が迫ってきた…!

ゴゴゴゴゴゴ…!

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足で広場がいっぱいになるまで、巨大化した姫。
さらに巨大化を続け、周囲に建ち並ぶビルを蹴散らすかという直前で、ついに膨張が止まった。

窮屈そうに並ぶ巨大な純白のヒールは、それだけで前衛的な建造物のような威容を誇っていた。
そこから、天空へ向かってそびえ立つ、美脚のツインタワー。
雄大な腰のラインを経て、エアドーム球場を横にしたような美乳が、どんっ! どんっ! 並んで張り出す。
その向こう、もはや霞むような高さから、爆乳で死角となった足元の下界を、覗き込むように見下ろす姫。
その息づかいは、渦巻く嵐や遠雷のようだった。

一方、地面は姫の巨重を受けて、陥没寸前だった。
僅かな身じろぎの一つ一つによって、ミシミシと不吉な地鳴りが伝わってくる。

もはや巨人という範疇を凌駕した、超巨人…、いや超巨神となったエルフ姫。
彼は、興奮を抑え切れずに、そびえ立つ姫を見上げていた。
いよいよ、この巨大な姫が、自分の作ったこの都市を蹂躙し、破壊し尽くすのだ。


しかし。
その前には、まだまだ演技が必要だ。

この広場は 150 メートル × 70 メートルほど。
姫が 1000 倍になったときの足の推定全長は 230 メートル。入りきらない。
そう、姫はまだ、1000 倍に到達していないのだ。

彼はつぶやき始めた。
自分の声が、数秒後には、姫の口から放たれる大音響となって、街に轟き渡るのだ。

つぶやき終わる。
すぐに、姫の口が動くのが見えるが、声は聞こえない。
いま、音は必死に姫の身体を駆けくだっているのだ!

1,2,…くるぞ!

「まったく、ニンゲンの街というものは…窮屈ですわね。」

ぐおおおおおん…おおおんん…おおおん!!

張り倒されてしまうような、音の壁の第一撃!
続く音も、爆撃のように襲いかかってくる。
思わず耳を塞いでも、なおも大音響が、ぐわんっ! ぐわんっ! と響いてくる。

「姫は、まだまだ大きくならねばいけないというのに。
 これでは、本番の前に、街も貴方も蹴散らしてしまいますわ。
 もちろん貴方だけは、生き返らせて差し上げますけど…」


自信と気品に満ち溢れた声。
しかし、下等で卑小なニンゲンたちを見下す感情は、常に見え隠れしていた。

「どうなさいますか?
 痛いのがお嫌でしたら…
 どうかもっと、姫の足から遠くまでお逃げください。」


「それとも?
 いますぐ、もっと巨大化しても、構いませんか?」





(以下, 編集中)

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