バエル: 小巨人 Bael: Small Giantess

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地球の某都市に進駐したバエルさんです。
バエルさん、こう見えて、実はタダ者ではありません。
なんと、火星の将校さんだお!

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突然の襲来に始まる電撃戦で地球全土を易々と占領した、火星系を中心とした巨大娘の大軍団。
地球側は、そのあまりにも圧倒的絶望的な戦力の差に、殆ど為す術もなく無条件降伏。

地球にとって不幸中の幸いは、無駄な抵抗をしなかったために、
殆どの都市が破壊されることなく残ったことだった。

人々の生活は、占領前と殆ど変わらないように見えた。
一点を除いては…。



人口数十万の某都市に進駐した火星軍の将校「バエル」が大通りをやってくる。
規律が軍服を着たと言われるほどの彼女。
今日も固い表情だ。

それにしても、この都市に進駐したのは、彼女ひとりだ。
反乱は起こらないのか…?

いや、それだけは、心配ご無用…。(笑

ズシィン……!! ズシィン……!!

巨大な足音が街にこだまする。
そう、これがバエル。
身長 170m、体重 5 万トンはくだらないと思われる…巨大な侵略者!

時々、両手を腰に当てた威圧的な姿勢のまま、眼下の地球人どもを見下ろす。
少しでも不穏な空気を感じ取れば、彼女は容赦なく鎮圧行動を起こす。
軽く片足を上げ、地球人、その車両、その施設を踏み潰してやれば良いのだ。


しかし、そんな彼女にも「ままならぬこと」が一つだけあったのだ。

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ズッゴォォォォォォォォン!!
ドッズゥゥゥゥン!!

バエルのそれよりも、遥かに巨大な足音が轟いた!
バエルは僅かに表情をゆがめ、脚を踏ん張って激甚な揺れに耐えた。

もちろん、地球人の施設などは耐えきれるはずもなく、次々に傾いたり倒れたりする。
そして、跳ね上がる地面に翻弄される地球人たち。

バエルの後ろに巨大な重量物が重々しい音を立てて鎮座した。
そして、くすくすという忍び笑い、立て続けの破壊音、そして次第に荒くなっていく吐息。

やれやれ…。

バエルは地球人を見下ろしたまま、振り返らない。
いや、振り返らない方が良い。
自分の小ささが嫌になるからだ。

「うふふ、バエルさん? お役目ごくろうさま♪」

声の正体は、バエルの 10 倍近い超巨人リュティア。
地球侵略の黒幕である超巨人族のひとりだ。

地球人の街を踏み潰し、おしりの下に敷き潰し、
今は巨大すぎる手でビルを股間に掻き寄せ、グシャグシャと粉砕しながら自慰行為に耽っている。
彼女を咎める者など誰もいない。
それを十分承知しての、見せつけるために行っているコトなのだ。
彼女にとっては、微生物に近い種族が住む遅れた惑星を狩るなど、スポーツや娯楽の一種に過ぎなかった。

バエルたちは、半ば強制的にそれに付き合わされている存在でしかなかった。
将校と言えば聞こえは良いが、結局は組織の一員、中間管理職。
「小巨人」バエルの小さくも大きな溜息は尽きることがなかった。



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ご覧のように、上のと下のと、バエルさんと街の部分は全く同じなのです。(笑


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