2010: Jun. 01-10

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2010-06-01 (火)
戦争映画のワンシーンのような光景だった。
巻き上がる砂混じりの埃。
立ち上がる黒煙。

それが前後左右、360°の大パノラマとなって広がっている。
聳え立つ薔薇皇女は太陽の光を遮り、街に巨大な影を落としている。
昼間にも関わらず、辺りは日蝕のような不吉な薄暗さに包まれている。

何処にも、逃げ場が無い…。

常人ならばパニックになって泣き叫ぶか、絶望のあまり座りこんでしまう状況だった。
しかし、男は不思議な落ち着いた気持ちで、ぼんやりと眼前の光景を見ていた。
真実のような、虚構のような、しかし、やっぱり真実の光景。

ぐるりと破壊されている。
しかし、煙の向こうに目を凝らすと、まだ破壊されていない街並みが霞んで見える。

「ひょっとして、オレの周りだけ…? オレの…ことを?」

男は自分の書き込みを思い出してみた。

>「1000倍に巨大化した薔薇皇女に街ごと踏みつぶされたいです…。」

この気持ちに嘘はなかった。
サイズフェチの殆どがそうであるように、それは夢のような、そして何処までも見果てぬ夢だった。
あり得ないことだとも分かっていた。

虚構であることは重々分かっていながら、敢えてそれを否定する。
自分で自分を催眠術にかけて遊ぶ世界、
高度なゴッコ遊び、
これが一番な表現だろうか?

それが、こんな形で、予想もしなかった形で現実に。
薔薇皇女は、今度もリクエストに完璧に応えようとしていた。

サイズフェチならではの鋭敏な感覚で、
男は薔薇皇女の身長が約 1800m、すなわち本来の 1000 倍であると見積もった。

凄い、流石だ。
こんな所まで、完璧だなんて…。

男は瞬時に逆算した。
いや、逆算するまでもなく、薔薇皇女から見た自分が身長 2mm の、
もはや小虫よりも「微生物」に近い存在であることを思った。

今の彼女から見れば、自分など実に実につまらない存在…
そう、たまに鉛筆のお尻についている、あの良く消えない消しゴム、
丁度あれの消しカス程度の大きさと価値しか持たないのに…。

そんな微生物、消しカスのごとき自分のために、
見せつけるように周囲の街を破壊し、今、自分の上に聳え立っている。

…薔薇皇女の足音が止まった。

男はゆっくりと振り返り、はるか上空に目を移した。

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2010-06-02 (水)
いよいよ目前に聳え立った薔薇皇女。

いや、やっぱり違う。
まだ彼女は 100m 以上も離れたビルの向こう。
目前とは言えない。
しかし、あまりに巨大な薔薇皇女は、視覚に基づいた距離感覚を役立たずにしていた。

でも、薔薇皇女から見れば、あと一歩。
いや、半歩、それ以下かも知れない。
僅か 100m など、ちょっと足を前に出すだけで十分だった。

薔薇皇女はゆっくりと腰に手を当てる。
この何気ない姿勢が、サイズフェチたちにとっては最高のポーズである。
なぜなら、見上げる者と見下ろす者の差を、これほど端的に分からせるものは、他に無かったから…。

巨大であることは偉大であること。
矮小であることは卑小であること。

黒煙の向こうに霞む薔薇皇女だけを食い入るように見上げる男。
見上げる者の準備は既に万端だった。

では、見下ろす者は…?
腰に手を当てたまま、じっと動きがなかった。

こうして聳え立たれているだけでも、男にとっては十分だった。
本当は薔薇皇女に最期まで見下ろされながら、ゆっくり踏みつぶされたい。
でも、そうじゃなくても良かった。
気づかれることもなく、ひっそりと足裏の点のような小シミと化すのでも仕方なかった。

でも、薔薇皇女なら…。
根拠の無い期待をしていた。

もうすぐ、あの巨大な顔が俺のことを…。
さあ…早く!
ああ、でももっとこの時を楽しんでいたい気もする…。

---
絵の制作が遅いので、いい加減、文が長くなり過ぎていますね。
でも、どうせならとこの機会に徹底的なフェチ描写をしたくなってしまうのも本音なのでした。

だいじょうぶ、あと2回で踏みつぶされます。(笑

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2010-06-03 (木)
なかなか 24 時までに帰宅できない Jukes です。(汗
あと2回で…なんて書きましたが、その2回を平日にやるのが、まず難しい。(汗

え?
帰宅できなくても、二つ隣の席に誰か座っていても、更新するぐらいはできますよ。(爆

数日前に撮影した「比較的貧乳の」麻矢たんです。
Jukes 的には気分次第で乳を大きくしたり小さくしたりするの、全く問題アリマセーン!
3枚目のは、MJGTS に貼ったものとは別の、オリジナル版の衣装ですー。
貧乳ビキニホットパンツたまらんわー。

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2010-06-04 (金)
薔薇皇女の、数千万トンの足音が轟く。

ズゴォォォォォォォン!!

ついに、男は完全に薔薇皇女の彼女の股下に入った。
そして、今のが、恐らく自分がこの世で聞く、最後の最後の薔薇皇女の足音。
轟音と振動の余韻が惜しい…。

食い入るように見つめる遙かな高み。
見下ろして欲しい…。
ああ、皇女様…。

その切なる願いは、叶えられた。
薔薇皇女の上半身がゆっくりと動き、巨大な瞳が男の顔をぴたりととらえた。

「ああ…。」

やっぱり、やっぱり、薔薇皇女は自分を「踏みつぶしてくれる」のだ。
何だか分からないうちに、ビルの崩壊に巻き込まれて死ぬのとは違うんだ…。

直径 10m を超える巨大な瞳に見つめられている。
あの薔薇皇女が、自分の数億倍の巨体が、自分だけを見つめてくれている。

恐れはなかった。
むしろ、サイズフェチとしては最高の死に場所だと言えた。

そのとき。
滅多に表情を崩さない薔薇皇女が、僅かに微笑んでいるように見えた。
煙でよく見えない…。
けど、確かにそう見えた。

ああっ、どっちなんだ?
薔薇皇女は、自分に微笑んでくれているのか?

煙のかなたに目を凝らすうちに、
薔薇皇女は巨大な足を上げはじめていた…。

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2010-06-05 (土)
薔薇皇女の微笑みを確かめようとしていた男の視界に、巨大な足の裏が飛び込んできた。
それは完全に彼女の顔を覆い隠し、300m 近い上空に静止した。

「ああっ…」

悔しいが、もう俺には薔薇皇女が微笑んでいたかどうか、
確かめることはできなさそうだ…。

上空にスタンバイした、長さ 250m、幅 80m のそれは「とてつもない」と表現したくなるほど巨大だった。
辺りを薄暗くしていた。

男がいるのは、ビル街の間にある、現代的に「なんとかスクウェア」と名前を付けられた広場だった。
上空に気を取られながら、男は改めて辺りを見渡した。
1000倍の巨足は、この広場いっぱいでも、収まりそうにない。
周りのビルまで一緒に踏みつぶされてしまうのだろうな、と思った。

そんなことを考えるともなく考えているうちに、
空がさらに暗さを増した。

薔薇皇女の足が、すうっと、音もなく落下してきた。
しかし、すぐに巨大な踵がビルに激突し、ガリッという嫌な音を立てる。
それでも圧倒的な迫力の足裏は全く勢いを衰えさせることなく、
降り注いでくる瓦礫、巻き上がる埃に蓋をするように、

おちて、
おちて!
視界いっぱいになって!
さらにさらに大きくなって!

ゴズゥゥゥゥゥゥゥゥゥンンンン!!!

広場の周囲、7つの高層ビルが巻き添えに踏み崩された。
男は一歩も逃げることなく、最後まで上空を見据えたまま、巨足の下に消えた。
しかし、これで終わり、ではなかった。

…。
……。
………。

「う…。うう…ん?」

仰向けに倒れていた男は、目を覚ました。
辺りは真っ暗…いや、何処かから微かな光が差し込んでいるようだ。
男は身体を起こした。

ぷっにゅっ!

頭から、何か弾力のあるものに突っ込んでしまった。
起きられない。
何か、低い天井がある。

仰向けの姿勢のまま、辺りを伺う。
低い低い天井がなだらかな起伏を描きながら、ずっと向こうまで繋がっている。
そして、どれぐらい遠いか分からない向こうに細い光が見える。

ここは…? 何処だ?
俺は踏みつぶされたはずじゃ?
ビルの瓦礫の中で生き残ったのか?
いや、違う。
…でもこの天井はなんだ?

それに、ああ、なんだ? このにおいは?
さっきから街に充満していたほこりっぽい臭いをかき消すほどの…。
どこかで嗅いだことが…。

「あ…。」

わかった、これは、「女の子のかおり」だ。
ここは薔薇皇女の足の下!?

信じられなかった。
薔薇皇女はビルを踏み潰しながら、男の頭上 30cm に巨大な足の裏を止めていた。
そして、長さ 250m の足が僅か数 cm も動くことなく静止していた。

史上最大の寸止め、だった。

男は仰向けのまま手を伸ばし、薔薇皇女の足裏に触れてみた。
すべすべ…。
1000倍に巨大化したものとは思えないきめの細かさだった。
足紋が緩やかな凹凸を作っていた。

そもそも、薔薇皇女は足裏までもかぐわしい香りに包まれていたのだ。

手を一杯に広げ、窮屈な姿勢で上半身を起こし、できるだけたくさん薔薇皇女に触れようとする。
ああ、幸せ……と思った瞬間!

「ぐあっ!?」

男はぎしっと地面に押しつけられた。
背中に路面のタイルの感触。
頬ずりしたままの姿勢で、片側は薔薇皇女の足裏に、もう片側は路面に押しつけられる。
そして、そのまま急激に圧力が高まってきた。

1kg…
10kg…
100kg…

「う、ぐぁっ…くるしっ!」

叫び声の最後は肺から空気が押し出され、声にならなかった。
そして、それが男の最期の言葉になった。

1t…
ギシギシ…。
10t…
ポキポキ…プチ
100t…
1,000t…
10,000t!
100,000t !!
1,000,000t !!!
10,000,000t !!!!


薔薇皇女は、男のリクエストに、一千万トンもの力で応えてあげた。
もちろん、巨足の全体で一千万トンなのであって、
小さな小さな男の身体にはその数万分の一、千トン程度しかかかっていない。

しかし、それで十分過ぎるほど十分であった。

男は約束通り踏みつぶされ、
そのまま薔薇皇女の巨大な足裏によって地下深く、100m にまでめりこめられた。

さらに、薔薇皇女は一千万トンの力をかけたままグリグリと念入りに男を踏みにじった。
男は数十メートルも、繰り返し、繰り返し、執拗に挽き動かされ、
跡形も残さず消えてしまった。

男を踏みつぶした後の薔薇皇女の表情からは、
何も読み取ることができなかった…。



長い話になってしまった。
最後に簡潔に要点をまとめよう。

「踏みつぶされて死んだ。」

---
なんかエンディングっぽくなってしまいましたが、
薔薇皇女の話、これで終わりではありません。

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2010-06-06 (日)
薔薇皇女の本編、一区切りできましたので今日はお休みを頂きます。
結構、気合いの必要な作業の連続なので、やはり毎日というのは色々と難しいようです。
ここで、みどうれいさんの言葉を思い出し「無理せず頑張る」ことにします。

さて、連載と平行して、技術的な方も色々と試しています。
昨日から今日にかけては "Google Earth" の街を切り取って SB3 のマップにしようとしましたが、
これは色々と Google の方でプロテクトが張り巡らされていて、あえなく今回は断念。

もうひとつ取り組んだのは、霧と霞をかけること。
MJGTS でお世話になっている「かがみん」さんから頂いたデータのほか、
SB3 固有の機能も使って色々と試してみました。

薔薇皇女、本来は夜のシーンは無いのですが、こうすると映えますね。
みーなたんは、霧で足元が見えないので不安そうです。
何か踏みつぶしちゃったら、どうしようって。

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2010-06-07 (月)
24時までに帰宅できないー、ということで、早速代打の登場です。
数日前に頂いた「リアル GTS でほのぼのシーン」を作ってみました。

女子の身長は 2.5m 前後、男子は 1.7m です。
しかし、このぐらいの身長だと、パッと見た感じでは、
女子が普通で、男子が小さな子どものように見えちゃいますね。
おねむにしちゃったのが更にまずかったかな。(汗

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2010-06-08 (火)
街の中心からいくらか離れた地区では、難を逃れた人々が屋外に集まっていた。
群衆の至る所から悲鳴、ざわめき、すすり泣く声が上がっていたが、
轟く重低音がそれら全てをかき消していた。

ある者は呆然と、またある者は不安げな表情を浮かべながら、
しかし、誰もが都心の方向、聳え立つ超巨人に破壊されていく街を為す術なく見つめていた。
ほんの数分前まで、そこには彼らの多くと、親族、友人、知人たちの生活があったのだ。

ズゥゥゥ………ン!

ズズゥゥ…ゥン……
ズズゥゥ…ゥン……
ドズゥン……


同じ場所が、何度も何度も執拗に踏み壊されていた。

最初の、たったの一撃で、
高層ビルも周囲の街並みも全てが丸ごと踏みつぶされ、
見慣れた街並みが一瞬で消されてしまうのに。
さらに瓦礫が踏みにじられ、ゴリゴリという音を立てて細かく砕かれていく。

手前の、まだ破壊されていない街並みによって、薔薇皇女のくるぶしより下は見えない。
だが、そこには地獄が広がっていることは、
立ち上る黒煙と火柱、飛び散る巨大な破片を見るまでもなく明らかだった。

「どうして…、こんなことに…!」

人々はうめくように叫んでいた。

ほとんどの人々は、自分たちの街が踏みつぶされていく理由が、
まさか一人の男のつぶやくような願いにあったとは、想像することすらできなかった。
そして、ごく僅かの薔薇皇女を知る人々も、目の前で起きていることを認めたくはなかった。
押し黙っていた。

人々が重苦しい雰囲気に包まれているのを余所に、
薔薇皇女は一際大きく足を上げ、
街の一角を踏みつぶし、
さらに念入りにぐりぐりと踏みにじった。

そう、大都市を巻き添えに、自分の命をも捧げた「あのリクエスト」が満たされた瞬間だった。
薔薇皇女は踏みつぶした場所を見下ろしたまま、しばらくの間、たたずんでいた。

「な、なんだ…?」
「終わったのか…?」

薔薇皇女の謎めいた表情に、僅かな変化があらわれた。
僅かに首をかしげ、何かを考えているような…。

人々は薔薇皇女がこのまま消えてくれること、立ち去ってくれることを切に願いながら、
彼女に注目していた。
次に、一体何が起こるのか…。

…長い数秒間。
薔薇皇女は、何かを決心したようだった。
少しかげっていた巨大なその瞳が、また元通りの輝きを放ち始めた。

ゴゴゴゴゴゴゴ…

薔薇皇女は巨大な足を折り曲げ、ぐぅっと巨体を沈ませ、街の中にしゃがみこんだ…。
しゃがみこんでも、なお、ちらほらと立ち残るビル街の上にそびえる、巨大なふともも。
直下の街の圧迫感が、さらに高まった。

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2010-06-09 (水)
100m 近くも立ち上る火柱。
噴き上げる黒煙。
そんな凄まじい光景が小さく見えてしまうほど、薔薇皇女は巨大だった。

街中に跪いた皇女。
それだけで、また巨大な膝が街の一角を押しつぶした。

ズゴゴゴオォォォン!

意思のある行為。
何気ない行為。

彼女の一挙一動、全てが大破壊を引き起こしていた。
普段の世界では、白昼にビルが一棟倒壊すれば、それはトップニュースになるのである。
それが、今は1秒ごとに起きているのだ。

1000 倍の巨大娘は、存在しているだけで災害であった。
その災いを引き起こす巨体が、さらにグワッと低くなり人間の住む世界にのし掛かってきた…。

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2010-06-10 (木)
また代打のリアル GTS です。
外で更新って冷や冷やもんですよね。(汗

ひとり増やしました。
いや、別にぱんつを見せつけている訳ではないのですが、
結果的にそうなっちゃったかな。(汗

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